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2008.06.17(Tue)

恐るべき静寂 / TAI PHONG(タイ・フォン)

TAI PHONG


このブログでは、個人的に心の琴線に触れた名曲たちを感想文で綴っているのですが、よく「日本人の琴線に響く…」なんて言い方がありますよね。それだけ一般的に日本人って、哀愁のメロディが好きっていうか、いわゆる「クサい」メロディって大好きだと思うんですよ。(まぁワタクシは、とっくに哀愁ジャンキーですけどね)

そんな僕がとりこになったアルバム、タイ・フォンの1stアルバム「恐るべき静寂」。
(洋楽に対する邦題って結構「?」なことってあるんですが、これはすごいネーミングセンス!アルバムの内容を恐ろしいほど端的に表現していると思います。)

いやぁ、こんなすばらしい音楽について語れるってうれしいです!!


タイ・フォンはフランスのプログレッシブロック・バンドなんですが、そんなジャンル分けなど、もはやなんの意味もなさない程、普遍的で美しい旋律が満ち溢れています。
ポイントは、見事なまでのアレンジ力ですね。どの楽器も自己主張しすぎず、自然と楽曲の中に溶け込んでいるんですが、プログレ的な緊張感ある展開の妙も味わえ、音楽的幅広さも感じさせてくれます。

そして、先ほども触れましたが、琴線を直撃する、そのメロディ……。
う〜〜ん、文字や言葉では伝えきることは出来るはずもありませんが、もう、聴きまくっていたことだけは確かです。

もし聴かれる機会がありましたら、是非、目を瞑って聴いていただきたいです。
特に5曲目「FIELDS OF GOLD」、6曲目「OUT OF THE NIGHT」あたりは、世界にどっぷりつかれるはずです。


【全曲感想】
■GOIN' AWAY
オープニングナンバーらしく、スピード感のあるナンバー。静と動をたくみに織り交ぜ、ギターとシンセが複雑に交差する。そして分りやすいキメフレーズ!プログレのよさと、ロックのダイナミズムが同居したすばらしい曲。

■SISTER JANE
タイ・フォンのデビュー・シングル。タイ・フォンの中では異端である短い曲。短い中にも、音楽のすばらしさが詰まった名曲。当時フランスで大ヒットしました。透明感溢れるコーラスと突き抜けるハイトーン・ボーカル。感情の高ぶりが伝わってきます!

■CREST
イントロの何かの始まりを予感させるオルガン、小刻みなベースが加わり、シンセ、ドラム…リズムの波が一気に押し寄せます。押し寄せる波から一転、クワイア風のコーラス。この曲も緩急が見事です。どうすれば、こんなにもメロディアスを維持したまま、楽器同士のコンビネーションが図れるんだろう。

■FOR YEARS AND YEARS
ピアノとボーカルのシンプルな構成が映える曲。時折加わるギターソロと、タイ・フォンのウリであるコーラスがこの曲でも生きています。前半と後半の展開に驚かされます。弾きまくりのギターにテンションもマックス!そして最後の「静」を見事に表現…。この展開が大好きなんですよ。何回聴いたか分らない、これぞプログレッシブですねぇ。

■FIELDS OF GOLD
目を瞑って聴きたい。きっといろんなことが頭に浮かぶんだろうけど、なんにも考えなくてもいいような気がする曲。すばらしいです。

■OUT OF THE NIGHT
12分近くある大作。5曲目同様。じっくり聴きたい。それもBGMとしてでなく、歌詞カードなど見つつ、じっくり聴きたい。そんな曲。

■(IF YOU'REHEADED) NORTH FOR WINTER
第2弾シングル曲でもある、ボーナストラックです。なんかポジティブな雰囲気が伝わる、そんなホッとする曲でもありますね。ストリングスとコーラスの美しさは流石です。

■LET UD PLAY最後がこの曲で良かったです。次につながる予感も匂わせつつ、今はさよなら…そんなアルバムの最後にピッタリの曲だと思います。

このアルバムのジャケット、水墨画のような武士。
このアルバムは確かに、日本的な美しさがあります。徹底して世界観があるバンドですね。


ああ、何もかも忘れて、コーヒー片手に、聴きこむよ。


【少しだけですが、SISTER JANEが聴けます】





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タグ : タイ・フォン プログレッシブロック

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